3曲目禁じられた遊び
「禁じられた遊び」
1973/11/21発売
週間オリコンランキング12位
作詞:千家和也
作曲:都倉俊一
この曲は「青い果実」の路線を完全に受け継いでいます。曲調はト短調で暗め。歌詞は青い性路線を受け継いでいます。
なんでアイドルなのに暗い曲調が続くのか?その疑問は歌ってる時の表情にあります。リンクに貼ったYouTubeの動画を見てください。どこかぎこちない笑顔、または真顔なんです。満面の笑みで「怖くない怖くない。あなたとだったら何でもできる」と言われたら、むっちゃ怖くないですか?魔性の女でしかないですよね。比較できるように、同じ年の桜田淳子の「わたしの青い鳥」のリンクを貼っておきます。
桜田淳子は山口百恵、森昌子と花の中3トリオを組んでおり、同世代のアイドルとして比較してみると違いがわかります。ちなみに、よくライバル関係にあるとメディアで書かれるけど、山口百恵は桜田淳子のことを親友であると自叙伝「蒼い時」で語っています。
歌詞については、青い性路線の曲は、男性にとって理想の女性像と考えてきました。それに加えて、断らない女性、従う女性というのも加えたいです。そんな男女カップルは亭主関白の家庭を築くのでしょうか。当時は良かったかもしれないけど、今は、男の私でもこの世界観はなかなか理解し難いです。山口百恵は可愛いけど。
可愛けりゃ何を言ってもいいのは、確かに間違いありません。でも、それは短期的であり、いつかは限界がきてしまう気がします。だから、自分の世界観を人に共感してもらうことが歌で重要なことだと思うのです。
満面の笑みで歌わないと、どういう印象を持ちますか。私はこの顔どっかで見たことあるなと以前から思ってたのですが、最近ようやく何かがわかりました。それは、陽キャラがグイグイ来るのを断れずに、なんとも言えない顔をして我慢してる人です。
ということは、一つの仮説が立ちませんか?この路線の曲には、理想の女を求める男性群の他に、「あ〜百恵ちゃん。わかるわ〜。笑えねえよなあ。断るのむずいよなあ」と共感してる女性にも需要があるのではないかと。いつも笑顔でいるより、正直な表情の方がウケることと思います。
【状況】
生まれて初めて人を愛して→初恋
【あなたの後ろにつく歌詞] 何でもできる、何処でも行ける、何でも捨てる、秘密は守る、何でも耐える、何でも捨てる
何でもできる→わかる、何処でも行ける→わかる、何でも捨てる→???
この急展開。狙いすぎだろと思います。それも踏まえて、まるで初恋は修行かのような書き方。なかなか共感できません。
【今日のまとめ】
・曲調=歌詞=山口百恵
・女性ファンいそう説
・初恋は修行