8曲目湖の決心
「湖の決心」
1975年3月21日
作詞:千家和也
作曲:都倉俊一
週間オリコンランキング5位
青い性路線から季節路線を経て、今まではずっと上り調子でしたが、ここで一回迷走期を迎えます。前回の冬の色1位からの5位。期待値が大きいだけに5位が低く感じてしまいますが、5位でも実際は十分凄いことに変わりはありません。
いつも通りの短調(嬰ハ短調)の暗い雰囲気で、少々遅いメロディが主体です。 そして、この頃の流行りかはわかりませんが、「運命を信じますか?」という歌ではなくセリフから始まります。
セリフから始まる曲は、 山口百恵でいったらほかに 「少年の海」
などが思い浮かびます。
これらに共通していることが、湖、海、花といった「自然」とわたし、あなたといった「人」を結びつける、思い浮かびやすくするためにしている節があります。
https://sp.uta-net.com/song/13422/
【舞台】 湖
山口百恵の歌では珍しく舞台が湖である。 今まで海はありましたが、湖になったことは実は重要で、横須賀出身の山口百恵と海は結びつけやすいが、湖はどうしても結びつけずらいのです。そのため、どうしても空想の世界、厳密にいえば全ての曲はそうなのですが、より抽象的な世界観になることがわかります。
【キーワード】 好意以上の何か=好き以上の愛
主人公の少女は、あなたを愛している
それに関して、
心が乱れる、危険なこと、泣いている、と不安を抱えている
歌のテーマが未知の恋愛である初恋であることがわかります
この時に16歳になっていた山口百恵。デビューが14歳なので、2年前から初恋について歌っていたことになります。つまり、2年も経てば、そろそろわかるだろ。同じことばっかり繰り返しすぎだろと私は感じました。そのため、もうそろそろ、大人へのステップを踏み出すべき時なのかもしれません。
【今日のまとめ】
・迷走期に突入
・湖は山口百恵に合わない
・もうそろそろ初恋は良くね?