山口百恵さんを考える

現役大学生が山口百恵さんについて考えます。

1曲目としごろ

突然ですが、皆さん! 今日が何の日かご存知でしょうか?5月21日は山口百恵のデビュー日です。 今から46年前の1973年5月21日に1stシングル「としごろ」が発表されました。

「としごろ」

1973/5/21発売

週間オリコンランキング37位

作詞:千家和也

作曲:都倉俊一

【参考動画】 https://youtu.be/_QrgLg6Y8d8

変ロ長調の明るい曲調です。一般的にアイドルは、明るさや初々しさが売りだと思うので、従来のアイドルソングといえます。

キャッチフレーズである「人にめざめる14才」から、この歌の題名「としごろ」の主人公は当時の山口百恵と同じ14才の女の子が主人公であることがわかります。

歌い手のアイドルと主人公を同化させることを私小説路線と呼びます。

山口百恵のプロデューサーの酒井政利は1971年にデビューした南沙織私小説路線の「17才」という曲で成功させました。この歌も山口百恵の「としごろ」同様、当時の南沙織と同じ17才の少女が主人公です。その成功を受けて山口百恵私小説路線を基本にプロデュースされました。

南沙織「17才」 https://youtu.be/vDDuU7nccjw

南沙織がリズムをメインにしたのに対して山口百恵は歌詞に重点を置くことになりました。そのため、今後は歌詞を中心に考えていきたいと思います。

【歌詞】 http://m.kget.jp/lyric.php?song=11247

【歌の舞台】

潮風、ふりそそぐ陽ざし→天気が良い日の海辺

【わたしの人物像】

訳もなく泣き出す、あなたに全てを見せるのはちょっぴり怖くて恥ずかしい、手のひらに泪をためて→内気なか弱い少女

【彼(あなた)】

陽に焼けた、乱れてるあなたの髪を→やんちゃんな陽キャ

【状況】

彼(あなた)と「してみたいことを列挙」しているだけで行動に移せていない。 「感じるの大人を」と倒置法で表現していることから、「大人」を強調したいことがわかる。ここでの大人とは「恋」をすることである。

まとめると

内気なか弱い(14才の)少女が、天気が良い海辺で、陽キャラ男に恋心を抱き、不安でいっぱいだけど行動に移そうとしている

このような内容です。

いかにも、可愛らしいアイドルが歌いそうな幸せそうな歌詞であることがわかります。アイドルアイドルって感じですね。

しかし、この「としごろ」は週間オリコンチャートで37位とあまり売れませんでした。アイドルが、年相応の少女が主人公の明るい曲を歌ったのに、どうして売れなかったのでしょうか。個人的にはすごく良い歌だと思います。

その謎を今後も考えていきます。

【今日のまとめ】

山口百恵の1stシングル「としごろ」は明るくて幸せそうな曲だったが、売れなかった。